岡田陽一様に教主を退いていただく決定のお知らせ

岡田陽一様に教主を退いていただく決定のお知らせ

平成30年6月24日

信徒の皆様へ
岡田陽一様に教主を退いていただく決定のお知らせ

世界救世教

 皆様に謹んでお知らせ申し上げます。
 この度、世界救世教は、岡田陽一様に教主を退いていただく重大な決定を致しました。
 この決定は、法的には「教主の推戴」を同理事会が全会一致で「取り消す」議決をしたということです。
 6月24日、岡田陽一様にその旨を通知させていただきました。
 これは教団の歴史上、未曾有の出来事で極めて遺憾なことであります。しかしながら、明主様のみ教えとご神業を守っていくために苦渋の決断をいたしました。
 このような事態に至ったことを重く受け止め、明主様に、そして信徒の皆様に心からお詫び申し上げます。
 私どもは、真摯に明主様のみ心を求め、み教えに基づいて、真に明主様に帰一する教団づくりを進めるためにも、教団の秩序回復に、あらん限りの誠をもって臨ませていただく覚悟です。
 同時に、この事態の奥には、明主様の深く、強いみ心を感得せざるを得ません。
 従って、私どもは、先に大経綸18号でお伝えしたように、「み教えを通して、明主様と教団、信徒が心一つに結ばれる」営みを、覚悟をもって実践してまいります。
 世界救世教では岡田陽一様を、教祖の聖業を継承し、信徒統合の象徴とする教主として推戴してまいりましたが、岡田陽一教主の教義上の違反行為、教団運営に介入するという教規・規則違反、さらには岡田陽一教主と夫人の起こした人権問題が表面化してまいりました。今回の教主推戴取り消しの理由はそれらの問題が原因となっています。
 こうした事実関係を以下のようにお伝えします。
先に、私ども包括法人「世界救世教」は、主之光教団の著しい「教義違反」を理由に、包括・被包括関係の廃止を議決し、主之光教団は世界救世教から離脱することになりました。
 その直後、岡田陽一教主は、私どもの再三に渉る要請を全く無視されて、本年3月4日の「主之光教団・春季大祭」、続いて5月3日に広島で行われた、包括・被包括関係を廃止された主之光教団の傘下に入った「主之光教団いづのめ教区」の決起集会、翌日4日には、大阪での「主之光教団」と「いづのめ教区」合同による決起集会に、夫人や子息の真明氏を伴って出席されています。
 さらに、6月15日には、聖地から離れ、大阪市内のホテルで行われた「地上天国祭」と称する「いづのめ教区全国信徒大会」に、岡田陽一教主は出席されたのです。
 この会の性格は、席上、挨拶に立った主之光教団・仲泊弘氏の挨拶から明確になっています。
 仲泊氏は、「経綸の進展と共に、今、明主様が新しい信仰を教主様を通してくださいました。全く新しい信仰とは、教主様御自らが、主導してお進めになる教団体制によってこそ、なされるものだと思います。本当の教主中心の神業体制というものは、教主様のご教導に基づいてなされるものであり、初代教主であられた明主様時代のような神業体制を言うのだと思います」と話しています。
 それは、救世主たる明主様と人間・教主を同等に位置づけ、その教導を新しい教義として仰ぐ、全く新しい集団の出発を宣言したに等しいものです。
 これは、明らかに、世界救世教からの離脱と言わざるを得ないということです。
 先ほど、主之光教団の著しい「教義違反」を理由に包括・被包括関係の廃止について触れましたが、それは明主様を外して「教主様のご教導を唯一絶対無二の拠り所」とした結果です。
 端的に言えば、岡田陽一教主自身の著しい「教義違反」が、主之光教団の教義違反そのものなのです。
 それは、世界救世教の教義の根幹にある「救世主・メシヤ」のご神格についても、明主様只お一人であるとのご神格を否定し、世界救世教の本来の目的である「人類救済・地上天国建設」とは異なる、「『真の主神の子・メシヤ』として生まれること」を目的とする、異なる教義を宣布して信徒を教化していることにあります。
 これらは、教義に背いて異説を唱える重大な違反行為であり、この度の決定の最大の理由は、この点にあります。
 この機会に、あえて岡田陽一教主の規則、教規の著しい違反についても、触れなければなりません。
 岡田陽一教主は、象徴教主としての職務を越えて、被包括法人であるいづのめ教団の教団方針決定や重要人事に対して強く介入する行為を繰り返してきました。また、世界救世教の教規に定められた役職の義務である、包括法人役員や被包括法人代表役員の認証行為を果たしておりません。
 加えて、岡田陽一教主と夫人は、多年に渉り身辺のお世話をする職員に対して、パワハラによる人格を否定する人権侵害行為を繰り返し行っていたことが分かりました。
 教団としても人権を守るべき責任があり、教団の人権擁護分科会が調査を進めましたが、問題が起きた当時、自らの行為を認められ、謝罪されたとの証言もあり、その実態が明らかになってきています。
 岡田陽一教主の責任も勘案した上での決定であったことをご理解いただきたいと思います。なお、教主に関わる今後については、皆様のご意見を伺いながら、慎重に検討し、決定してまいりたいと思います。
 冒頭に触れましたように、このような決定をせざるを得ない事態に至った、その奥には、明主様の深く、尊いみ心があるものと、真摯に受け止めております。
 そのみ心にお応えするためにも、私ども執行部の受け止めと決意をお伝えさせていただきます。
 私たちは、「合意書に『明主様の世界経綸に帰一し』とありますが、このことは、ご昇天後の教団の大きな課題でもありました」(「大経綸1号」)とのことを踏まえ、そのためにも、「明主様に帰一するためには、御教えに、ご事蹟に求め、学ぶことが必要不可欠なことであります。その基本的課題はいかにしたら明主様を自らの中心に置かせていただき、そのご経綸に奉仕できるかということだと信じています」(「大経綸3号」)とのことを、真摯に受け止めてきました。
 まさに、この明主様ご昇天後の教団の歴史的な課題を重く受け止め、それぞれの立場で、懸命な奉仕を積み上げてきたのです。
 今回の事態に直面するとき、そのような明主様帰一の信仰が未だ確立していないものと、痛感せざるを得ません。敢えて言えば、そのための課題は未だ山積しているのではないか、ということです。
 明主様に、そして信徒の皆様に、根本的にお詫びすべきことは、このことです。だからこそ私ども執行部は、「教義に対する理解、認識を通して、明主様と私ども一人ひとり、明主様と教団とが一つに結ばれて」いくことを、全身全霊をもって実践してまいります。
 そのためにも、改めるべきは勇気をもって改め、信徒の皆様の声に真摯に耳を傾けながら、教団の再出発、新たな建設に向かうべき時であると受け止め、明主様のご経綸に叶う世界救世教を目指してまいります。
 そうした営みの積み上げをもって、日本はもとより世界に、明主様のみ光を掲げる世界救世教へと、お導きいただきたいと、決意を新たにしております。
 信徒の皆様におかれましては、どうか事の真相とその奧にあるご神意をお酌み取りいただき、一致結束して歩んでくださいますよう、重ねてご理解とご協力を切にお願い申し上げます。

以 上