信徒の皆様へ(「今私たちは何を学ぶべきか」序文その1)

信徒の皆様へ(「今私たちは何を学ぶべきか」序文その1)

信徒の皆様へ

世界救世教いづのめ教団
対策本部事務局

はじめに

 世界救世教いづのめ教団は、現在未曾有(みぞう)の浄化の中にあります。過去の教団浄化と大きく異なるのは、その浄化の渦中に四代教主岡田陽一氏がいることです。(岡田陽一氏は現在、教主推戴を取り消されているが、当内部資料では、取り消し以前の経過を説明するため便宜的に「四代教主様」「四代様」と表記する)。

 2017年12月22日のご生誕祭を境に、四代様は被包括法人主之光教団やいづのめ教団の教主派と称する信徒の上に立たれ、自らの立場を鮮明にされました。その後、四代様率いるいづのめ教団反体制派は主之光教団との連携を深める一方で、いづのめ教団体制派や被包括法人東方之光との対立を強めています。

 こうした状況下、2018年1月30日、包括法人世界救世教は主之光教団に対し、世界救世教の規則・教規に著しい違反行為があったとして、包括・被包括関係の廃止を決定しました。その最大の理由は、主之光教団が世界救世教教規第4条に定めた教義を遵守(じゅんしゅ)せず、教義の根幹に抵触する恐れのある四代様の異説を、包括での議論を経ることなく、平成30年の教団方針とし、「御教えの神髄をお取次ぎくださる教主様のご教導を唯一絶対無二の拠り所」「教主様のお姿とお言葉に倣うことを徹底する」ことを以って、「全く新しい信仰」を進めていくことを信徒、専従者に宣言したことでした(詳細は平成30年1月30日付世界救世教責任役員会:「信徒の皆様へ」の通達文書参照)。この宣言は、主之光教団が明主様と四代様を同等に位置づけ、その教導を新しい教義として仰ぐ、全く新しい集団の出発を宣言したに等しい行為でした。

 包括法人世界救世教及び当教団においては、明主様の御心を求め、御教えに基づいて、真に明主様のご経綸に叶う教団を目指してまいりました。従って、包括役員会は、主之光教団の教義や規則に背く一連の違反行為を深く憂慮し、重ねて是正を求めてきましたが、主之光教団はそれらを無視し、その姿勢をさらに強固なものにしました。包括役員会は、主之光教団のこうした違反行為を到底看過できない深刻な事態と判断し、当該教団との包括・被包括関係の廃止を決定しました。この決定を受けた主之光教団や四代様とその率いるいづのめ教団反体制派の言動は一層尖鋭化し、明主様の御教えとは相容れない異説の流布・拡大をエスカレートさせています。

 一方、包括役員会は、四代様に対しても、信者統合の「象徴の座」「教主の座」を汚すことのないように、教義上の違反行為や教団運営に介入するなどといった法律違反や教規・規則違反等を謹んで頂くよう再三に渡って要請してまいりました。しかしながら、四代様はこうした要請をことごとく無視し、上記違反行為を繰り返されてきました。これに追い討ちをかけるように、四代様と同夫人が過去に起こした人権問題が表面化し、教団に激震が走りました。

 包括役員会は、異説を唱える四代様の重大な教義違反行為、象徴教主としての職務を超えた被包括法人への不当な介入行為、包括法人役員や被包括法人代表役員の認証行為の拒否等々、四代様の「象徴の座」や「教主の座」に相応しくない度重なる違反行為が、世界救世教の根幹である明主様のご神格や御教え、そして教団の存在意義やその在り方までも根底から覆してしまう恐れがあること、ひいては、信徒や一般社会に大きな動揺と混乱をもたらし、教団を揺るがす大騒動に発展する可能性があるとの判断に至りました。包括役員会は、世界救世教がこの深刻な事態から一日も早く脱却し、真に明主様に帰一する教団に甦るためにも、教団の秩序回復に全力を傾注すべきだと決断致しました。明主様のご経綸に叶う教団づくりには、今一度明主様のご立教の原点に立ち返り、明主様に帰一する信仰を深め、専信一体となって御教えやご事績に求め、学んでいくことが、絶対不可欠です。その実現のためにも、四代様に教主の座を退いて頂く以外に選択肢はないと判断致しました。

 その結果、2018年6月22日、包括役員会は全会一致で、四代様の教主推戴を取り消す苦渋の決定を致しました。(詳細は平成30年6月24日付世界救世教:信徒の皆様へ~岡田陽一様に教主を退いていただく決定のお知らせ~および大経綸19号を参照)。この決定は、教団の歴史上、未曾有の出来事で、極めて遺憾なことであります。私たちは、このような事態に至ったことを重く受けとめ、明主様に、そして信徒の皆様に心からお詫び申し上げなければなりません。(その2へ続く)